「ドイツ・オーストリア2カ国周遊8日間 」(4)

サウンド オブ ミュージック「ドレミの歌」の舞台となったミラベル庭園

第4日目 (6/30)

ザルツブルク ハルシュタット→ ウィーン

4:30起床、ケータイに6:00目覚ましをセットし、そのまま荷造りを始める。6:30、バイキング方式の朝食。トランクをホテルのフロントに預け、8:30ザルツブルク市街歴史地区の観光が始まる。歩いて5分、先ずは、サウンド オブ ミュージックの「ドレミの歌」の舞台、ミラベル庭園。

今日は、地元日本人解説員大迫さんによる案内となり、広大で美しい幾何学庭園を観賞。学生時代の造園学を想い出す。大きくて色鮮やかな庭園。

このミラベル庭園は17世紀初頭に建造され、明日訪れる予定のシェーブルン宮殿を手がけた建築家、F・V・エアラッハの傑作と言われる。

四季折々の花の咲く美しい宮殿で、この後訪れるザルツカンマーグートと共に1965年映画化されたミュージカルの名作「サウンド オブ ミュージック」の舞台になった所という。次いで、市の中央を分断するザルツアッハ川に架かるマカルト橋を渡り、モーツアルトの生家など約1時間半掛けて観光する。

お土産にチョコレートを購入し、丘の上のホーエンザルツブルク城をバックに写真を撮ったり旧市街地の目抜き通りゲトライデ通りの美しい鉄細工の装飾看板などを見て回り、再び歩いてホテルまで帰る。

10:30 バスにトランクを積み込み、ドイツとの国境地帯を離れオーストリーの中深くに入って行く。沿道の風景は、トドマツ・エゾマツの黒い森と牧場の緑の中に、点々と屋根の大きいこの地方独特のシャレー(山小屋風)という丸太作りの建築が見られるようになり、森と湖の街ハルシュタットに到着する。75km約1時間半の行程である。

12:00 ハルシュタットでは湖畔を歩いて観光、そして、昼食、その後10分位の短い湖の遊覧を楽しむ。湖畔の斜面に張りつくように建ち並ぶ建物群と湖との組み合わせは、見たこともないほどの美しい。さすがは、ハプスブルク家の御料地と感嘆。

それから290km、黒い森と牧場の緑、シャレーの美しい景観の中を2時から4時間半走って、首都ウィーンに6:30到着。

今日の行程は、オーストリアの山岳地帯の森林と牧場、山村・林業状況を見る以外に何も珍しいものは見あたらない。しかし、その山間地帯の森と牧場、低い大きな屋根の建物、これらのパッチワークのような景観は見事に美しく、バスの窓越しに何度も、何度もシャッターを押す。時速120kmもの高速ゆえ良い写真は無理を承知で!!

ウィーンでは、市庁舎地下室のケラーでサケのフライをメインとする夕食。同じ料理に飽きて大半を残す。再びバスに乗り19時過ぎ頃ホテルに着く。

今日の行程も無事終わった。

では、また!

参考

ホーエンザルツブルク城

1077年、ローマ教皇とドイツ王国間に起こった叙任権闘争に巻き込まれた大司教ゲプハルトが防衛のため築城。以後、増改築を加え16世紀の姿を現在に伝える。敵軍に攻め落とされたことのなく、ほぼ完全な姿を留めている不敗の古城。現在も、丘の上からザルツブルク市をしっかり見守っている。

ゲトライデ通り

旧市街一の目抜き通りで、狭い道の両側にびっしり店が並ぶにぎやかな通り。美しい鉄細工の看板は、一目で何の店かが分かり、看板を見るだけで楽しく、ローテンベルクのプレーンライン同様、旅のビュー・スポット。

ハルシュタット

1846年、この地でBC.800 ~400年頃のケルト人の古代墓地が発掘され、ハルシュタット文明と呼ばれた。また、AD.600年頃、ヨーロッパ世界に鉄器文化をもたらしたという。この湖岸の小さな街ハルシュタットは、1997年に世界遺産に登録される。湖面に映る街並みは美しい。街はずれに、世界最古の岩塩坑(ハルシュタット塩坑)がある。この70にも及ぶ湖水群と山岳地帯一帯は「ザルツカンマーグート」と呼ばれ、温泉もあり、高地であることから古くから王侯貴族の避暑地として栄え、ハプスブルク家の塩(白い黄金)の御料地であった。