我が家の雪融け ―庭木は如何に?―

中庭の雪解けと庭木の状況(2022.4.3)。被害は思ったより少ない!?

この冬の降雪量は5.5mにも達し、例年より約1m、昨年より2m近くも多い。最大積雪深も1.5mと、私が札幌に住んで60年間で最も多い年であった。

しかし、大雪(2/24)以来、暖気が続いたため1.5mあったものが1か月後には約半分の80cmになり、その1週間後の3/31には、その半分の43cmとなるなど、急速に雪融けが進んだ。だが、平年の8cmと比べるとまだ、まだかなり多い。

急速な雪融けで話題となるのは、野外の雪崩と街中では屋根からの落雪や庭木の損傷であろう。幸い、雪崩の情報はなく、眼にしたのは街路樹や公園樹の倒木や枝折れであった。想定外は、家屋の倒壊で約80棟と例年の2倍と報じていた。

我が中庭では、雪融けで頭を出したのは先ずツバキ(2m)で、次いでツツジ、ジャクナゲ、アジサイ、ボタンなどであった。 ツバキは暖地産ゆえすっぽりビニール袋で包まれたまま雪に埋もれていた。その先端を掘り出すと数日後には周囲の雪が融け、覆いを取りのけると無傷で顔を出した。シャクナゲは、杭に固定した枝部分は折れていたが、自然状態では殆どが無傷であった。シャクナゲのしなやかな幹は、雪の重圧に耐えて雪融けを待っていたのだ。これは自然の摂理であろう。ツツジ類は、かなり枝が折れていたが今後の成長や開花には、それ程の影響はなかろう。雪の下には、すでにスイセンの芽が、待ち遠しいのか群がって生えていた。

家の周辺では、約1km西の北園公園の幹の太い公園樹(ネグンドカエデ)数本の大枝が折れていた。また、最も太い(直径約40cm)樹高15m程のものが根元から傾き、公園施設に倒れかかっていた。だが、他の公園では被害は余り見あたらなかった。

恒例のパートナーシップによる除排雪は、一時実施が危ぶまれたが、3/21に遅れながらも廻ってきた。家の前にはその翌日にやってきた。

積雪は例年の2倍近くあったが、2/24の大雪後に寒波も無く、路面は凍っておらずグレーダーで1回押すとみるみるアスファルトが顔を出した。

スッカリ空いた我が家の前の道路。3/22.

また、両路肩の雪山もロータリー車1往復で綺麗に削りとられ、それに数珠つなぎのダンプカーに次々とはき出され、見る間に道路が空いていった。こうして家前の200mほどの中通りは約2時間、例年の1/3位の時間で作業が完了した。

半日位で広い生活道路が、再び戻ってきたことに大変感激した。毎日、車庫から眼前の道路迄の5m区間にどれ程の労力を費やしたことか!!

自家用車2台のうち1台は車庫に入れたままである。大雪の影響は、庭木などの自然物よりも人間生活(近代的な機器)への影響の方が遙かに大きい、この冬であった。

そんな中、3/31、山梨の写真家の友人が、懐かしい桜の写真をメールで送ってきてくれた。

今朝のラジオでも、コロナの中、変わらぬ桜の開花を待つ様々な地域の人達の楽しい集いや「桜前線の北上」の様子を伝えていた。それを見聞きしながら、学生時代に友と歩いた京都の東山の寺々、疎水沿い「哲学の道」の桜並木等を思い浮かべていた。もう、多くは鬼籍に入り会いたくても叶わない。

鶴見和子の「南方曼荼羅」を横に置きながら、哲学者故梅原猛先生の「人類哲学序説」等に明け暮れる毎日である。    では、また !!

コメント

  1. 山根幸嗣 より:

    やっとこ、戻ってきました。