「ドイツ・オーストリア2カ国周遊8日間 」(3)

険しい山中に立つ、華麗な「ノイシュバンシュタイン城」

第3日目 (6/29)

ローテンベルク→ヴィース教会→ノイシュバンシュタイン城→ザルツブルク

 6:30 添乗員Wさんの各部屋ノックがモーニングコール。7:00朝食、7:30荷物をタクシーでバスまで運んでもらう。大型バスが城門を通過できず旧市街まで来れないため。

8:00バスに乗り込み、ロマンチック街道を南下、周囲は麦畑と牧場と緑の森が続く。

そんな中をフュッセンに向かう。2時間ほど走るとのどかな草原の真ん中に突然、小さな教会が現れる。これが世界遺産で知られたヴィース教会である。内部はロココ調の鮮やかな色彩の絵画や彫刻の装飾で覆い尽くされている。

教会の内外をゆったり観光し、12時フュッセンに向けて発つ。暫くすると高い山と湖が見えてくる。フュッセンを過ぎるとまもなく山側に白いノイシュバンシュタイン(新白鳥)城が現れる。

更に進むとアルプ湖と丘の上に黄色の城がある小さな街ホーエンシュバンガウに着きバスを降りる。そこで昼食となる。外は強い日差しで木陰が恋しくなる。バス停で暫く待ってシャトルバスで新白鳥城のある山の中腹に向かう。10分ほどで到着。

降りて森の中を歩いて行くと、険しい渓谷に架かる吊り橋に至る。マリエン橋という。人員制限で多くの客が橋の上に出るのを待っている。そこからの眺めは絶景で、城の周囲の森と山と湖が一望に臨める最高の写真スポット。

それを見て、13:50 新白鳥城に入場。徒歩で5階まで上り、日本語の解説で1時間程場内を見て回る。それから、昇ってきた森林内のバス道を歩いて下る。丘の上のホーエンシュバンガウ城と新白鳥城を森の合間に交互に見ながら5時までにバス停に戻る。

再び専用バスに乗り込み、ザルツブルクまでの120km2時間をひたすら走る。ザルツブルクの街に着くとレストランで牛の煮込みとトマトでの夕食。8:40にホテルに着く。シャワーを浴び12:00就寝。 長い行程の1日が無事終わる。

ではまた!

[追記]

私は、45年前の3月中旬、同僚と2人でミュンヘンからレンタカーを借りこの新白鳥城を目指したことがあった。しかし、途中から吹雪になり、夏タイヤ故にミュンヘンに引き返した苦い経験がある。それ故、今回の訪問は永年の夢であった。しかし、内部の装飾、洞窟などの造作、王の健康状況、異常なまでの城への執着は、何か不健全でわびしく、解らなくなり、外観の美しさだけを満喫して下山した。

「参考」

ヴィース(巡礼)教会

草原にたたずむ18世紀の聖堂。1983年、世界遺産に登録、ヨーロッパで最も美しいロココ様式の教会の1つに讃えられている。小さいが、教会内部に1歩足を踏み入れると、華麗な装飾と色彩の世界が拡がる。由来によると1738年、近郊の修道院に放置されていたキリスト像が涙を流したという奇跡が生じたため、この教会が建てられたという。「鞭打たれた姿のキリスト」像が祭壇中央に安置されている。

ノイシュバンシュタイン城やホウエンシュバンガウ城のあるホウエンシュバンガウ地方の略図

 ノイシュバンシュタイン城

築城は19世紀後半の新しい鉄筋造りのお城。バイエルン国王、ルードイッヒ2世が17年の歳月と巨額の費用を掛けて建てた急峻な山の上の白亜の城。王はこれ以外にも2つの城を同時に建築していたいう。しかし、この城の落成を見ることなく42歳で死亡(自殺説あり)。マリエン橋からの外観は華麗で素晴らしい。

ホーエンシュバンガウ城

12世紀に築かれ荒れ果てた城を、ルートヴィッヒ2世の父が19世紀中頃に再建し夏の狩りの城にしていたもの。この城でルートヴィッヒ2世は弟と子ども時代を過ごした。そして、ノイシュバンシュタイン城の建築中は、この城から進行状況を見ていたという。小さいが均整の取れた城である。