北国に春が来た。 春が来た!

石狩川河口 41haのマクンベツ湿原 H19.3設置の400mの木道

11月半ばから積もりはじめ、最大1mにも及んだ今年の雪も、3月29日には(積雪ゼロの気象台宣言、そして我が家の庭でも)4か月の及んだ積雪も完全に姿を消した。これを待つかのように、4月4日、湿った黒い土の中からは、スプリング・エファメラルの花々が頭を上げ始める。フクジュソウ、クロッカス、カタクリ、ニリンソウ・・・ そして、10日にはカタクリのピンクの花びらは春風に揺れている。

一方、石狩川河口のマクンベツ湿原では、21日にミズバショウが満開を迎える。広大な40ha湿原の400m木道の周りにはカメラや三脚を抱えた人、人、人、人盛り・・
キタコブシの白、サンシユの黄色、ツバキの赤に加えソメイヨシノ、オウトウ、サトザクラ、スモモなどがたて続けに咲き乱れ、これら樹木の根元には、外来のヒヤシンス、カラシナ、そして郷里のかわいいタチツボスミレがそこら中に咲き、又、ヤマボウシに巻き付いたミツバアケビには、小さな紫色の花が群がり、その一つひとつにはオクエゾサイシンの根元に隠れて咲く、あの焦げ茶色の地味な花のよう。次いで、ライラック、ツツジへとあわただしく花は移り、5月連休前後には25℃の夏日にもなり、つかの間の春は過ぎて行く。