北の大地は、今、まさに 初夏!

キレンゲツツジの大木 高さ3.5m

石狩の野に夏訪れて・・・ 郭公の声しじまに徹り・・・と北大寮歌に唱われた、カッコウの初音は今年は5月16.17日。昨年と殆ど変わらない。
この頃になると、日中の気温も10℃を上回り、20℃を超える日も屡々。まさに初夏の到来である。

我が家のそして周囲の家々には、コブシ・サクラに替わって赤・白・黄色のツツジが新緑に映え、ほのかな初夏の薫りが紫、白のライラックに溢れ、色とりどりの花々にはミツバチが群がる・・・

ツツジは山ツツジ(赤)、レンゲツツジ(赤・黄)、琉球ツツジ・久留米ツツジ(白)、オオムラサキ(紅紫)等々、 それに白い可憐なドウダンツツジ、見上げるような大木に房状に垂れ下がるサラサドウダン ・・・

木陰には、スズラン、テッセン、オダマキ そして赤・白の妖艶な花の女王のボタン、灌木ではバラ、ボケ、ハナズオウ、ハナミズキ、ヤマボウシ、シャクナゲ、地味なアキグミも・・・ そして蔓径類の花の女王フジ ・・・  各戸の庭は「顔見せ興行」さながらの賑わいである。

フジが咲きハナミズキやヤマボウシが目立ち始めると、もう北の大地も25℃以上の気温が続き、かき氷やビールの恋しい夏です。では、また・・・・

今から半世紀以上も前の昭和39年、青函連絡船で独り北海道に渡ってきた時、口ずさんだ大好きな北大寮歌「津軽の海の渦潮をわけて」は、正確には次のような歌詞である。

津軽の滄海の (昭和13年北大寮歌)

1 津軽の滄海(うみ)の渦潮を分けて 雄大(おほ)き想いを北斗に馳する 若き情懐(こころ)は北溟(きた)の自然に  抱擁(いだ)かれて今野心培う

2 アカシアの白花(はな)散り敷く夕べ 白銀(しろがね)の月仄かに浮かぶ 牧場(まき)沿ひの野路(のじ)逍遥(さまよ)ひゆけば 羊の群れは声なく去りぬ

3 石狩の平野(の)に爽夏(なつ)訪れて 原始の大森(もり)は緑陰(かげ)も小暗(おぐら)し 郭公の朗声(こえ)静寂(しじま)に徹り 清涼(すが)しき朝の熟睡(うまい)を破る  以下略