札幌「元町団地自治会」通常総会の開催(4/22)

総会風景 出口会長挨拶 (元町中央会館)

去る4月22日、 元町団地自治会総会が元町中央会館で開催された。
総会では、前年度の事業実績や会計監査報告、新年度の事業計画案や予算案の審議が主要議題となるのに、今回は様変わりし、新年度事業計画の重点項目としてあげた「役員選任方式の改善について」が議題の中心となり、結論としては、これが新年度の主要な検討課題となった。

自治会の構成と仕組み
元町団地は、s37~39年にかけて市の北西部、伏古川遊水地に三角屋根ブロック造住宅約470戸の公的分譲住宅地として造成された。現在は戸建410戸、集合住宅740戸人口約3000人。
自治会発足は、昭和38年11月、団地入居者280戸が集まり会長、副会長、会計幹事を選出したことに始まる。会則は設立総会で決められ直ちに施行され、その後、時々の情勢や会員意識の変化、著しい会員の変遷に伴い17回にわたり改正が続けられた。
自治会は、総会で選ばれた会長以下役員の運営組織が、執行機関として日常の運営を行っていた。運営組織は他町内会と同様、「部会制」を敷き、状況により部の新設・統廃合を行い、平成3年度には、6部(総務、防犯、衛生、婦人、経理、文化体育部)であった。しかし、翌4年からは部制を廃し「運営委員会制」に切り替え、現在に至る。このきっかけは、役員のなりてが無く、執行部の瓦解という危機的状況を打開するためとされている。

元町団地自治会の組織図(H4年以降)

運営委員会は、正・副会長、運営委員及び、各班の地域代表である正・副代表幹事とで構成される。この仕組みでは、会長の指導の下で運営委員会メンバーの業務分担と委員会の合議制によって日常業務を推進する。運営委員会制度の特徴の1つは、各班の地域代表が自治会運営の中枢となる運営委員会のメンバーに加わることである。これにより、役員増強策と同時に、地域の意向を自治会活動に直接反映できることになる。

班とブロック幹事
元町団地には39の単位ブロックがあり、1ブロックは5~20戸で構成され、これをまとめて32のブロックに集約し、更に5~6ブロックで1つの班(70~90戸)を構成しており全体で6つの班(全474戸)がある。
各ブロックに2人の幹事と各班に正・副代表幹事2名を置いて、会員と自治会執行部とのつながり、接点としている。
役員の任期は1年とし、その選出には細かな会則があるがそれはさておき、この会員と執行部の接点となる貴重なブロック幹事の選任が、ここに来て急速に行き詰まり、幹事の選出ができない、選出しても体調等から業務が遂行できない状況にある。そのため活動できる会員に短期間で役員が廻ってくるなどの不平、しわ寄せなどが顕在化してきた。
この事は、高齢化、小家族化、独居化、空家化、それに町内会活動に距離多く集合住宅化(約80棟で人口の半数を占める)の急激な進展に起因するといえよう。

問題解決の方法
この課題に答を出すのは至難の業で、この1年又は複数年かけて検討することになった。
しかし、時の議長としての試案としては

今回の議長 Forest Boy 青柳

1,39の単位ブロックの居住状況を正確に把握し、それを基にブロックの統合、班編成など再編統合を根本から検討し直す。
2,家屋や世帯数だけでなく、家族構成、そこに生活する会員の健康状況など、生身の会員の生活状況をも把握し検討する(プライバシー秘守上の課題はあるが)。
3,集合住宅(アパート)の住人に自治会活動への参加を呼びかけ、会員化、更には進んで参加できる環境づくりや働きかけを普段から行う。
等が考えられる。
1,2は 役員の日常的な情報収集により時間をかければ可能であるが、3については「言うはやすくして実効確保は難しい」。しかし、ここに自治会の生き残りの「カギ」があると考える。アパート住人には若いカップルも多く、お子達も見られる。この子どもをターゲットに「子ども会」や「親子バスツァー」など色々な企画を通じての勧誘が考えられる。

これらの検討を新役員に託する(サポーター会議による意見収集や実行委員会の設置による検討など)こととし、どうやら時間内に無事会議は終了した。

その他の議題
① これ以外にもフロァーからは、「団地内の除雪(パートナーシップ)事業の時期と進め  方」の改善提案があり、今後、事前に同協議会との打ち合わせの必要性を確認した。
② 「案内板の撤去」、広報誌「団地だより」の集合住宅会員への戸別配布の取り止めな  どが事務局から提案説明があった。

撤去された元町団地案内板 S40-H30まで50余年間設置

これらについては、短期的にはメリットがあっても、長期的には大きなデメリットに転ずるおそれがある。特に、各種災害が多発する昨今、「地域の人の輪や絆(きずな)」を如何に強固に構築していくかは、自治会永遠の課題であり、その対策は常に求められていよう。

ここに第4号議案を示します。毎月3-4つの行事が満載です。

総会議案4039