北海道博物館 「森のちゃれんが50周年フォトコンテスト」に入賞

受賞した会場で記念撮影(2022.3.26) 中央は石森館長 11人の受賞者

北海道博物館は、その前身、北海道開拓記念館として建設(S45.12)され、翌年四月オープンしました。建物の設計は、早稲田大学の大隈記念館や旭川市庁舎を設計した佐藤武夫氏によるもので、野幌原始林と呼ばれていた約2,000haの針闊混交の天然林の中にひっそりと建つ、しかし、風格のある建物です。地元野幌産の赤レンガ75万枚を四角に積み上げ、金属の梁で正面を飾り、重厚ながらすっきりした面影を伝えております。

この建物の愛称は、道庁旧本庁舎「赤レンガ」と繋げて、「森のちゃれんが」と呼ばれています(2015年公募)。

北海道博物館の現在の姿(2022.3.31)

この「森のちゃれんが」は、前身のオープンから2022年で50年が経過し、その記念行事の一環として、フォトコンテストが開催されました。

応募の部門は、「建物」と「思い出」の2部門でした。

「建物」部門は、「森のちゃれんが」の建物の魅力やおもしろさ、かっこよさなどを伝える写真の募集でした。

「思い出」部門は、道開拓記念館や同博物館で撮影された写真を通して、「森のちゃれんが」との思い出やストーリーを教えてください。(中略) 見た人も笑顔になれるような写真、あっと驚くような写真、昔懐かしい写真などを募集します、でした。

私は、これを見て、古いアルバムをひっくり返しました。こどもの小さ時には開拓記念館には、森林公園と一緒に、車に自転車を3台積み込み、2人の子どもとよく遊びに行きました。 捜して出てきたのは数枚で、建物の中や周辺でのものは次の2枚だけでした 。大部分は野外で、百年記念塔の周辺が多くありました。そこにはお店があり、食べ物や土産品を売っていました。

そこで、「思い出」部門に応募しました。写真は次の2枚です。

1枚は、昭和53(1978)年頃、まだこどもが小学校入学前で、隣の公宅のおばさん、お姉ちゃんを連れて行ったときのものです。他の1枚は、国際森林年の年(1985)に、西ドイツフライブルク大学の先生を野幌の旧試験林を含む森林に案内し、開拓記念館を訪れた時のものです。

結果は、左の写真が部門賞となりました。出品点数は112点で、そのうち11点が選ばれました。私の予想では、2枚目の方がよいのにと思っていたので驚きました。

選ばれた理由は、アナログ写真それ自体の魅力や構図の面白さ、また、北海道開拓記念館の頃の館内がうかがえる、ということで「思い出」部門賞でした。

入賞写真のコメント

表彰式は、3月26日午後1:30からでした。私は、何十年ぶりかに表彰状を自らの手で受け止めました。このあと色々の催しがあり、私は、建物についての映像やトークイベントを楽しんで帰宅しました。帰ってから受賞された方々の写真やプロフィールを見て楽しみました。

なお、入賞した写真は北海道博物館の玄関ホールに5月8日まで展示されています。

お越しになってご覧になってください。お待ちしています。

以上です。ではまた !!   (2022.3.29)