60年ぶりとも言われたこの冬の大雪も、20℃近くの連日の暖かさで、4/11(昨年3/27)には、我が家の中庭から完全に姿を消し、4/20 には、 黒い大地に白、ピンク、紫などのクロッカスがここ、あそこにと群れを成して咲き始めた。
- 中庭のクロッカス(1)。
- 中庭のクロッカス(2)。
- 中庭のクロッカス(3)。
- 中庭のクロッカス(4)。
なにより早いのは「ベニシタン」(3/30)で、スコップで雪を割ると、雪の下には、地面に張り付いた枝に緑の小さな葉と真っ赤な丸い実をつけてじっと春を待っていた。
- 雪を割ると、雪の下で春を待つベニシタン(中国産:バラ科)
- 雪の下で春を待つベニシタン。緑の葉に赤い実が鮮やか。
そして、4/20には、赤や赤紫のスミレが、地面を這うようにして咲いていた。
- 地を這うように咲く菫。
- ベニシタンの下から、スミレが咲く。
- ベニシタンの下から、スミレが咲く。
- 最初に咲くが、今年は、花が半分欠けたフクジュソウ。
今年の福寿草は、どうした訳か花は半分以上が欠けた状態で咲いている。
- 蕾をもった、カタクリが顔を出す。
- 暫くすると、可憐な花を開くカタクリ。
カタクリは、その頃になってやっと姿を見せ、4/22には花が咲き始め、みるみるうちに完全に開いた。
また、エゾムラサキツツジの先端部に赤い小さな蕾を見つけたら、これも瞬く間に咲き始めた(4/24)。だが、今年は雪で小枝が折れて、いつもより少ない花を咲かせていた。
- 大雪で花芽が少ないエゾムラサキ。色は赤紫で鮮やか。
- 雪で枝の折れ、花の少ない、エゾムラサキ。
足下には、黄色のラッパスイセン、キバナノアマナが咲き、ワサビ、ヒヤシンス、枯れた鉢にはか弱そうにハコベなどが白い花を咲かせていた。
- 黄色の花のスイセン。
- キバナノアマナ。
- 白い花のワサビ。
- ヒヤシンス。紫もきれい。
- 枯れた鉢の中に咲くハコベ
そして、大木ソメイヨシノでは、暖かさにつられ、花が1~2分咲きとなり、昨年は、「昭和の日」4/29には満開となっている。今年も同じ様に咲きそうだ。
- 今年も昨年と同じ時期に満開となりそう。2分咲のソメイヨシノ(4/26)。
- お隣の黄色の鮮やかなサンシユ。
お隣の「サンシユ」も明るい黄色の花を沢山付けて咲いている。
こんな状況で、花には、この冬の大雪も大した害はなさそうだ。
ネットでは、石狩川河口のマクンベツ湿原が、4/24、水芭蕉が見頃と伝えている。
- マクンベツ湿原のミズバショウと木道。
- マクンベツ湿原の水芭蕉
- マクンベツ湿原の水芭蕉
- マクンベツ湿原の水芭蕉
- マクンベツ湿原の水芭蕉
- マクンベツ湿原の水芭蕉
早速、翌日、昨年この地でも発見された「ハゴロモミズバショウ」を探しに、いそいそと娘と出かけた。このミズバショウは、黄色のトウモロコシのような肉穂花序に、その後ろを包んでいる仏炎苞に似た白い付属片がついているもので、今まで見たことのない新種だそうだ。ところで、今年のミズバショウは、寒さの害もなく、花は純白で、葉は緑で清楚で雪融け水も多く、水面に青い空が映り、白と緑と青のまれに見る気持ちの良い湿原景観であった。
運良く、新種にも出会えて、早速、カメラに納めた。
木道を先端まで辿り満水の石狩川に向かって立つと、眼前には、銀色に輝く暑寒別の山々が、また、北東の方向には遠く大雪山の山並みが望め、周りには、まだ上手にさえずることの出来ないウグイスの囀りが聞こえ、空には、アオサギやトビの姿が見られた。
帰宅すると、我が家の桜も3分咲きと、早足で訪れる春であった。
その後も温かい日が続き、我が家の桜の大木も、予測通り満開となった。
これでやっと、北国の遅い春が来た。
5月10日、釧路でエゾヤマザクラが開花し、今年の桜前線は全て解消した。
(根室のチシマザクラ は未だだが)
では、また!!
参照
佐藤広行:ミズバショウ(サトイモ科)の1新品種
The Journal of Japanese Botany Vol.96 No.4 2021.8
コメント
羽衣水芭蕉 新種なんですね
コメントありがとう、承認して返信したのですが、届いていなくて失礼しました。