第34回 元町団地文化作品展 開催される

文化作品展 正面壇上 自治会旗他

平成30年10月7~8日 元町団地文化作品展が元町中央会館(北24東19)にて、元町団地自治会及び東区豊友会の共催で開催されました。今回の出展者は32名、作品数は46点で、作品のジャンルは、書、絵画、写真、手芸、工芸、生花、園芸の7部門でした。

往時に比べ出展者、作品数、ジャンルも3割程度と少なく、作品は優れてご労作ではありましたが、出展数が少なく今年限りの作品展との声もあり、誠に残念な開催状況でした。

この作品展は、当初は、その前年(S59)に設立された豊友会(老人会)の年中行事として、会員の文化作品を展示する企画でしたが、検討の結果、昭和60年、豊友会と団地自治会との共催で始まりました。
以来、第1回から今日まで、団地自治会と豊友会の一大文化イベントとして定着し、中断することなく続いてきました。この間、平均して、出展者は80~100人、作品数は160~200点,来場者は200~250人と大盛況であました。第1回の作品展について自治会広報誌「団地だより」は、「作品はいずれも丹誠込めて作られた、玄人はだしのものばかり。中でも93歳のおじいちゃんの時間と労力を掛け、一針一針刺し上げた刺繍。80歳のおばあちゃんの絵画、また、文化教室に通っての自慢の陶芸・木彫り。手塩をかけて育てた盆栽。立体感溢れるちぎり絵、アイヌ模様を焼き上げた七宝焼・・・等々」と多岐にわたり量質共に富んだ作品群を紹介しています。以下の写真は、故花見和夫氏の2006.10.8 撮影によるものです。

当時団地には先の花見氏をはじめ、美術・芸術の文化活動を行っている専門家や文化芸術を愛好する多彩な人々が多く住んでいました。それゆえ出展作品のジャンルも、絵画・版画、写真、華道、盆栽、刺繍、皮工芸、七宝焼き、人形、フラワー、和紙工芸、ちぎり絵、彫刻、陶芸、編み物、手芸・パッチワーク、短歌、書道、銘石、園芸、子ども達の工作等と多岐にわたっています。
平成25年には、自治会創設50周年記念事業として、半世紀にわたる自治会活動の貴重な記録「50周年記念写真展」を併設し、作品展の開期も延長して展示しました。

この作品展は長らく、両会員の出展を基に、作品募集と会場設営は豊友会が担当し、予算、会員への広報、当日の受付などは自治会が分担しました。しかし、近年、年毎に出展数が減少し、会場設営にも人手不足が生じるようになり、今回は極めて小規模ながら何とか開催にこぎ着け、今年を最後に、この伝統あるユニークな文化作品展に終止符が打たれることとなりました。
最後に、この作品展に凡そ10年来、出展させて頂いた私の拙い作品(写真)を掲げ、幕とします。