豪雨+台風+地震・・・日本列島は自然災害の季節   その中に「小さい秋」見つけた ‼

      地元「元町公園」の風倒木(9/8)

我が「元町公園」の風倒被害状況

 世界で唯一、4枚ものプレートがぶつかり合う高温・多湿のモンスーン地帯。しかも、お決まりの台風コース・・・  昔から9月は、二百十日・二百二十日と台風の季節・・・ でも、今年は度外れだ !! 

6月半ば、大阪で倒れたブロック塀で小学生が亡くなり、七月上旬には西日本豪雨で二百人を超す犠牲者。また9月、台風21号は猛威をふるい、関西地方で10名を超す死者。特に9月4日には関西空港は高潮で水没し8千人が閉じこめられた。そして5日夜半には、台風21号は北海道に上陸、最大風速35m/sで一晩中吹き荒れ、木々や屋根を吹き飛ばした。さらに、その翌日9月6日未明3:08には震度7の巨大地震が発生、胆振中東部では山崩れで集落の半数以上の生命が奪われた。この地震による死者は40人を越え、地震と同時に広域停電(ブラックアウト)で北海道全土の電気が消えた。

海は吠え、樹木は呻き、大地はのたうつ・・・ 荒ぶる自然は牙(キバ)をむき出した

この9月5~6日の「台風」と「地震」は、私たち及び近隣町内にも大きな爪痕を残した。
台風の被害は主に樹木の倒伏、家屋の損壊であり、一方、地震は震度6弱で食器類の散乱・破壊、家具の倒伏による怪我、建物の外壁の損壊など各戸の状況により異なるが、これまで経験したことのない大きな被害が想定される。その1例が、公園の樹木の倒木や折損、強い揺れによる液状化現象による道路や建物の地盤陥没である。

災害発生で走り回っていると、さすがに猛暑であった今年の夏も終わり、日中の気温も25℃以下、朝夕は15℃前後となり、秋の空が広がり、入道雲に替わって白い薄い雲がたなびき、過ごしやすい季節に替わっていた。

百人一首に 文屋康秀は                                             吹くからに 秋の草木の しをるれば、むべ山風を 嵐というらむ
また、万葉集で山上憶良は、「秋の七草」と題して次のように読んだ。
萩が花 尾花葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝貌の花
(ハギ、ススキ、クズ、ナデシコ、オミナエシ、フジバカマ、アサガオ) であるが、アサガオはキキョウでムクゲ、ヒルガオという説もある。これらを並べると次の通り。フジバカマは本道自生でないが、近縁の植物は「ヨツバヒヨドリ」である。

秋の七草というが、当世では撫子は夏の花で葛も九月末には花の時期は既に終わっている。

花だけでなく「実」をも入れると、身近に見られる「小さい秋」は重みを増してくる。

さらに、身近な秋の草花を、拾い集めるとキク科だけでもたちまちてに一杯となる。

荒ぶる神も豊かな「自然のみのり」に満たされ「平和で安心な世を!」と祈っている。

この度の災害で、生命・財産・あらゆる大切なものを失った多くの方々に、心より追悼の意を表しますとともにお見舞い申し上げます。