北の大地は 「夏」本番!

文部省唱歌「夏は来ぬ」で歌われた 卯の花「ウツギ」7/23

今年の梅雨明けは、6月末とこれまでになく早いと報じられたつかの間、7月に入ると西日本を中心に連日の大雨特別警報が発令となり、6日からの1週間には200名を越える死者と3万戸に及ぶ家屋損壊が生じた。被災された方々の1日も早い復興を祈ってやみません。


さらに、14~16日の3連休は連日40℃に迫る猛暑で、18日には岐阜多治見で40℃を超え、23日には埼玉熊谷で41.1℃となるなど、日本列島はうだるような日々が続いている。

ところで、文部省唱歌「夏は来ぬ」に唱われた「卯の花」は、純白で素朴な「ウツギ」の花であり、また、北海道どこでも見られる「ノリウツギ(サビタ)」は夏を代表する花木である。
5月末、サクラに少し遅れて真っ白な花を咲かせた桜桃も、7月中旬には真っ赤なサクランボを実らせ、食卓を賑わせている。

我家をはじめ周囲の庭々には 、ラベンダー、ウツギ、ノリウツギ、シャクナゲ、ヤマボウシ、ガクアジサイ、アジサイ、紅白のハマナスなど木本の花々が次々と咲き 楽しませてくれる。

その根元の地床には、ひっそりと、しかし匂いの独特な白い十字花のドクダミ、花火のように丸いギョウジャニンニク、多彩な色調のムラサキツユクサ、黄金色のオトギリソウ 、のどかなヒルガオ、キリッとしたキキョウ、そして、一段と背の高いオオウバユリ、どこから種が飛んできたのかホタルブクロなど余り見られない植物までが、多くの外来ものの園芸品種と混じって、夏の強い光を受けて咲き誇っている。いつの間にか侵入してきたピンク色の外来のハナツリフネソウも日影でひっそりと、しかし、したたかに咲いている。

本道の夏を飾る多年生草本では、オオウバユリが王者の風貌がある。

人の営みも、この日を待つかのように、町内会の「夏祭り(7/21)」の「子どもみこし」が練り歩き、夏本番を伝えている。だが、幸運なことに、日中は30℃と真夏日もあるが朝夕は20℃以下と爽やかな日々である。

[参考]文部省唱歌 「夏は来ぬ」 佐々木信綱 作詞

1 卯の花の 匂う垣根に 時鳥(ほととぎす) 早も来鳴きて 忍音(しのびね)もらす       夏は来ぬ (2~4略)
5   五月(さつき)闇(やみ) 蛍飛びかい 水鶏(くいな)鳴き 卯の花咲きて 早苗植え      わたす 夏は来ぬ