悠久のエジプト(EGYPT)8日間の旅(2)

カルナック神殿の中央部、アメン・ラー神殿列柱室の内部。134本の巨大な石柱で立錐の余地のない程。

ルクソールの東岸地域(生者の町)。このルクソール地域の中核となすカルナック神殿は、古代エジプトの「神の家」アクロポリスであり、アメン神を頂点とするテーベの3柱神崇拝の中心地であった。

アメン神はやがて太陽神ラーと結びつき、アメン・ラー神として新王国の最高神となる。歴代の王は2000年以上をかけこのカルナック神殿を建立した。それと同時に、そこから約2km南に同様な規模を持つル巨大なクソール神殿を、カルナック神殿の副殿として建立した。

毎年、ナイル川の氾濫期には、10日程掛けてアメン・ラー神像が、ルクソール神殿を訪れ、ナイル川の氾濫と豊穣を祈願して「オペト祭り」が開かれた。神官達は、アメン神像を「みこし」に乗せカルナックからルクソールまでスフィンクス参道を担いで運び、帰りは、ファラオ船に乗せてナイル川を戻ったという。ファラオとは、古代エジプトの支配者で王宮を意味する。ファラオの仕事は、王国の支配と宇宙の真理や秩序を地上にもたらすことと言われる。

カルナック神殿の配置図は、アメン大神殿の第一塔門前に、羊頭のスフィンクスが両側に並ぶ参道があり、その横まで、増水期のナイル川が流れ込むように設計れている。塔門を抜けると2列の柱に囲まれた中庭があり、右手にラムセス3世、左手にセティ2世の神殿がある。

第二門を抜けると、高さ23mの円柱を中央に134本の石柱が建ち並ぶ大列柱室に入る。

柱で空が見えないほどである。その奥には第三,四門があり、トトメス1世とハトシェプスト女王の二本のオリベスクが立つ。第五,六門を通ると歴大王の名を刻んだ至聖所に至る。右に折れると第七,八,九,10門へと続く。

カルナック神殿は、古代エジプトの最大の複合神殿で、これ程に人々を圧倒する遺跡は、エジプトでも他にないと言われる。

この巨大なモニュメントの僅か2km南の地点にあるルクソール神殿の大列柱群の壁画には、往時のオペト祭の様子が透かし彫りで見事に描かれている。

この様に、ルクソール東岸は、神々の永遠の生を讃える場所、冥界に住む神が、現世を訪れた際に滞在する神聖な場所であった。では、次回はナイル川西岸「死者の町」ネクロポリスについて!!

参考図書

  古代エジプト なるほど辞典    吉村作治 監修 実業之日本社   2001

     古代エジプトを知る辞典   吉村作治 監修    東京堂出版  2005

     ゼロからわかる古代エジプト  近藤二郎 Gakkenn 2013

     古代エジプト解剖図鑑  近藤二郎 株式会社エクスナレッジ 2020