蘭・ラン・Orchid の花 再び開く‼

再び咲いた胡蝶蘭(2020.2.12)

 2年前に最愛の息子を亡くし、その霊前に、これまで求めたことのないランの鉢植えを飾り、悲しみの尽きない心の癒しとしてきた。
 しかし、比較的寿命の長いランの花もいつしか枯れ落ち、以後は、息子の部屋の朝日の当たる窓際に移し、水やりだけは欠かさずに見守ってきた。

 これまで色々な鉢物を買ってはきたがハイビスカス、サクラソウ類の他は、特にシクラメン、クンシュランなどはどうしたわけかうまく冬が越せない。
それ故、ランの花は一回限りと諦め、散った後はそっと放置してきた。

ところが、昨年の11月頃より茎(気根も)が伸び出し、いくつもの花芽が膨らんできた。ことによると再びあのランの花を再現(再見)できるかも・・・との期待が膨らんだ。

正月を迎える頃から紫色の花芽が少しずつ大きくなり、一月中旬には1つの鉢で花が開き始めた。すると次々の伝染するように他の鉢のランも咲き始めた。

しかも、これと前後し、2年生のトチノキも頂芽が膨らみ、割れて、ビロウドに包まれた葉が顔を出し、あれよあれよという間にシュートは20cmも伸長した。これには本当に驚き、かつ感動した。

早速、花鉢を息子の霊前に戻し、家族皆で再び開いた花の美しさとその生命力に癒されているこの頃です。

参考
1 コチョウラン(胡蝶蘭)/ Phalaenopsis aphrodite
 ラン科の常緑多年草。台湾、フィリッピンに自生す。湿った岸壁などに着生する。葉は互生、約30cmの花軸 を下垂し、円錐花序に白花を多数つけ、美しい。
 観賞用に温室で栽培される。同属種が熱帯アジアに多く、園芸品となっている。

2 デンドロビウム/Dendorobium
 ラン科の1属。熱帯アジアを中心に豪州、ポリネシア諸島に自生する約900種のセッコク属の学名。園芸界では、ヒマラヤからマレーシアに自生する「高貴セッコク」を母種として、改良された多くの園芸品種を指す。鉢植え用に広く栽培されるのは「D.ノビレ」で、温室内で冬に開花させるが1~2℃の低温フレームでも越冬し、4月に咲くという(この品種を購入した)。
 なお、上記のコチョウラン属との交配種も作られている。
 日本南西部の照葉樹林の樹上や岩などに自生する「セッコク」も花は小さいが美しい。

では、また・・・

コメント

  1. 山根 より:

    胡蝶蘭など 見事です。
    我が家のクンシ蘭も咲かせる努力を
    しているのですが・・・・・・
    まだまだ です。

  2. 樋泉 実 より:

    正ちゃんのメッセージですね。
    感動しました。実より