積雪1m 待望の除排雪始まる!

除排雪作業前の積雪状況

2月13日、朝のラジオは、島根県のある地域ではフキノトウが顔を出し、ノビルが姿を見せ、早速、天ぷらと酢味噌和えで春の到来を楽しんだと報じていた。

一方、当地では、朝7時の気温が-7℃、日中の最高気温も-3℃と1週間続きの真冬日と報じていた。同日、我が家の中庭の積雪深は、昨年よりわずかに多い1mであった。そして待ち焦がれた「パートナーシップによる除排雪」が2月9日から始まり、15日に予定より2日遅れて無事終わった。

 今回は冬の風物詩「除排雪について」元町団地の様子をご紹介します。

  12月末から降り出した雪は積もりはじめ、日常の生活に支障をきたすようになると、各自が色々な道具や機械を使って雪を集め道端や家の周囲の空地に捨てる、自力による「独自除雪」が始まります。捨てた雪が山の様になり、捨て場がなくなるような家では、あらかじめ玄関口や道路脇などに積み上げた雪の排雪を業者に委託し搬出してもらう「業者委託除雪」があります。         我が家の周辺ではこれによる除排雪が3割近くに及びます。

 一方、除雪そのものが出来ない独居老人や病人を抱える家庭、高齢者のみの家庭などでは、市(社会福祉協議会)の援助により、雪の降った朝など玄関口から往来(市道など)までの通路を空けてもらう「福祉除雪」があります。これは12~3月まで毎日続きます。これは額は少ないですがそれ相応の身銭を切ります。

これとは別に、開成中高等学校運動部の学生による「開成高ボランティア除雪」もあります。これは最近では10年ほど前から続いています。

 それに加えて、2月から3月にかけて積雪深が多くなった時期に、市と町内会、除雪業者の3者が一体となって排雪する大規模な「パートナーシップによる除排雪」があります。 今年は2月第2週目からこのパートナーシップによる除排雪が始まり、ほぼ1週間掛け無事終わりました。この費用は、1戸当たり2,500円の負担です。 今回はこの除排雪についてご紹介します。

 パートナーシップによる除排雪

 この事業は、地域・市・業者がそれぞれの役割を分担しながら連携し、生活道路の確保のため、路上の除排雪を行い、快適な冬期間の生活環境を創出するものです。

○ この事業の経緯 この事業は昭和62,63年頃、私たち先輩(元町団地)が、自治会独自の除雪の実施を検討し、平成元年には、特別委員会を設置し、試行錯誤で実施し、平成2年からは市のモデル事業に取り上げてもらい、今日のような市域全体に広がる事業にまで発展させたという曰く付きの事業であります。

本方式は、この10年位の間にどこの町内でも見られるようになりましたが、それ以前は元町団地の専売事業のようでありました。数年前までは、本事業の円滑化のため、無断・違法駐車などを事前チラシ配布やポスターで止めさせ、実施中は、歩行者の安全や緊急な自家用車の運行などの為に、町内会役員を配置するなど団地一丸となって無事な実施を支援してきました。 団地家屋約500戸、面積20haの除雪費用は約150万円です。これが終わると北国の遅い春ももうすぐです

 冬来たりなば 春遠からじ  (シェリー)   ではまた、ごきげんよう!