ヒグマ考(5)を公開直後の7/13朝日北海道版に、道南福島町で新聞配達員がヒグマに襲われ、死亡した記事が載った。これを見ていると、突如、下記のような疑問が生じた。これを今はやりのAI(Copilot)で検索すると、次のような答えが返ってきた。これを紹介し、このシリーズを閉じます。
〔問〕これまで、研究者、行政、ハンター等の知見を結集し、「ヒグマ基本計画」が策定されたり、研究者(グループ)による「ヒグマ対策」が数多く著書等で公表されてきた。しかし、捕獲数(有害駆除)は増えたのに、農業被害は増加傾向にあり、被害は一向に減少しない。また市街地や人里への「ヒグマ出没」は増え、人身事故は無くならず、人々の不安は高まるばかりである。
この様な事態になったのは、既存の知見に不備があるのか、又は、ヒグマがそれ以上に学習し、先を読んだ活動をしているのか?又は、何か新たな状況が発生しているのか?
これらについて知りたい、と問いかけた。これに対して、回答は以下の通りであった。
〔答〕ヒグマ対策が進んでいるにもかかわらず、農業被害や人身事故が減らない背景には、人間側の対応にいくつかの課題があると考えられます。以下に、改善すべき点を5項目に整理して、わかりやすく解説します。
1 人間側の改善点とその解説
1)誘引物の管理不足(ゴミ・果樹・農作物の放置)
- トウモロコシ家庭菜園の被害状況(電気柵未設置)
- 放棄された果樹を食べるヒグマ(札幌市南区)
・ ヒグマは嗅覚が非常に鋭く、ゴミや果樹、収穫されない農作物に引き寄せられます。
- 生ゴミの放置や未収穫の果実が「餌場」として認識されると、繰り返し出没するようになります。
- 対策:ゴミの密閉管理、果樹の剪定・収穫徹底、不要作物の除去などが必要です。
2)ゾーニングの不徹底と緩衝地帯の整備不足
- 人間の生活圏とヒグマの生息域を分ける「ゾーニング」が十分に機能していない地域があります。
- 森林と農地の境界が曖昧だと、ヒグマが容易に人里へ侵入してしまいます。
- 対策:見通しの良い緩衝地帯の整備や、電気柵などの物理的防除の強化が求められます。
3)人慣れした個体への対応の遅れ
・ 人間を恐れないヒグマが増えており、特に若い個体が市街地近くで繁殖しているケースもあります。
- こうした個体は人間の存在に慣れ、昼間でも活動するようになります。
- 対策:問題個体の早期捕獲や、ゴム弾などによる「人間は怖い存在」と学習させる行動が必要です。
- 高齢化や経済的インセンティブの低下により、ヒグマを安全かつ効果的に駆除できる人材が減っています。
- 経験者の技術が継承されず、対応力が低下している地域もあります。
- 対策:若手ハンターの育成支援、狩猟技術の研修制度の整備が急務です。
5)市民への啓発不足と情報共有の遅れ
- ヒグマ出没情報や対策方法が住民に十分に伝わっていないことがあります。
- 知らずに山菜採りや農作業をして事故に遭うケースもあります。
- 対策:出没情報のリアルタイム共有、地域講座や学校教育での啓発活動の強化が必要です。
このように、ヒグマの知能や行動の変化に加え、人間側の対応の「隙」が被害の継続につながっている可能性があります。 以上が問1に対する回答です。
札幌市の「ヒグマ基本計画」のビジョン、基本目標とは、ほとんど重なるが、ただ、人慣れしたヒグマの対応では、札幌市はICT技術の導入に重きをおいているが、ヒグマに人間を恐れさす動機付けには欠けると思う。
たとえは、春ぐま駆除の一環として、堅雪を利用して、スノーモービル、雪上車等で大きな音や空砲などで驚かせ、ヒグマに人里侵入の注意、警報等を喚起する活動などをもっと盛り込んではいかがだろうか。
2 根本的な解決策の柱
〔問〕ヒグマ問題の根本的な対策を示して下さい。
〔答〕ヒグマ問題の根本的な解決には、単なる「駆除」や「出没対応」ではなく、長期的かつ多面的な視点が必要です。以下に、根本的な解決に向けた主要な柱を5つ挙げて簡潔に解説します。
1)生息域の明確な保証とゾーニングの徹底
- ヒグマが安心して暮らせる「奥山」や「コア生息地」を確保し、人間の生活圏との境界を明確にする。
- 緩衝地帯や排除地域を整備し、ヒグマが人里に近づきにくい環境を構築。
2)人間側の土地利用の見直し(誘引物の排除)
- ゴミ、生ゴミ、放置果樹、農作物などの「誘引
物」を徹底的に管理・除去。
- 餌資源の配置がヒグマの行動を変えるため、環境設計が重要。
3)地域社会の“許容力”の向上と教育の強化
4)科学的データに基づく順応的管理
- モニタリング(DNA分析、カメラトラップなど)を通じて個体群の動向を把握。
- 状況に応じて柔軟に対策を調整する「順応的管理」が不可欠。
5)行政・研究者・住民・ハンターの連携強化
- 各主体が情報を共有し、役割分担を明確にすることで、
迅速かつ効果的な対応が可能に。
- 特に若手ハンターの育成や地域住民との信頼関係構築が鍵。
このような包括的なアプローチによって、ヒグマとの軋轢を減らし、持続可能な共存が可能になります。 以上です。
以上が,AI技術を活用した2つの問いと回答です。これをもって、ヒグマ考を閉じますが、未知の問題は多数あって、分かっている(既知)事柄は、きっちり守り、励行する。新たな問題には各自が、その都度協力し合って、考えながら対応していく以外に途はないと思っています。お付き合いありがとうございました。
ではまた!!
〔追伸〕
福島町出没のヒグマは7/18早朝、ハンターにより駆除されました。この個体は、7-9歳の雄、体重218kg,なお、4年前同町77歳の女性を殺害したヒグマと同一であることがDNA判定から判明しました。
ご冥福をお祈り申し上げます。ハンターさん、関係者の皆様、ご苦労様でした。
参考資料
写真は全て『さっぽろヒグマ基本計画2023』より引用しました。












