この冬の豪雪に思う

1/27頃に咲き初め、満開となったコチョウラン(2/13)。

1/27日 81歳の誕生日、その前後コチョウランが1株花を咲かせ始めた。この日札幌の最大積雪深は90cmで、例年の1.5倍のことは既にご報告である。その後、2/6日には終日雪が降り、庭の積雪は60cmを越え、JRを始め地上全ての交通機関がストップした。運良くこの日は日曜のため、不要な外出は止めにした。

シンシンと降り積もる雪は、失われていた野性、恐怖心を呼び覚ますと共に、自然の持つ力の偉大さを見せつけられた。

2/7の朝日新聞は、札幌24時間降雪量60センチ 発着列車 きょう軒並み運休へ

 大小の見出しを付け、北海道内は6日冬型の気圧配置が強まり、寒気が流れ込んだ影響で、石狩地方で大雪となった。札幌では、6日午後1時都心の最大積雪深は133cmとなり、午後2時までの24時間積雪量が60センチで、1999年以降で最多を記録した。JR北海道は7日、除雪のため札幌駅発着の全ての列車の運行を見合わせると報じている。

また、8日の朝日は、大雪 混乱続く札幌 と大見出しで、記録的となった札幌市では、7日JR全列車が運休する異例の事態となった。市内では道路で渋滞が多発し通勤・通学に大きな影響が出た。JR北海道は、8日も始発から全列車が運休。復旧の目途は立っていない。この大雪で、JR駅構内では、手作業での除雪に頼るしかないという。また、市によると、主要幹線道路の除雪は、今後10日間程度かかる見通しだという。

そして9日の朝日は、大雪 市民生活封じる  JR全面再開 のめど立たず と見出しが踊っている。市内では、大量の雪が道路を覆い、ごみ収集を一部中止するなど、市民生活にも大きな影響が出ていると報じている。

そして、4日後の10日の朝日は、札幌駅発着 徐々に復旧 としている。

復旧の遅れた要因を、大雪の中を運行していた29本の列車が走行不能となり、それらの車両の床下の器機の部分の除雪に時間を要したためとしている。いずれにしても予想外の大雪に対応出来なかったのである。市内では屋根の雪下ろしなど除雪作業中の事故は多発し、多くの高齢者が亡くなっているが、JR関係では除雪事故がなかったという。また、今回は風雪による停電・倒木など2次被害が発生しなかったのは不幸中の幸いであったが、本道に鉄道が敷設されて既に140年、この雪が想定外の大雪であったのだろうか・・・。

雪は、北国の冬の風物詩だが、近代的な都市の弱点を突く。

市民の生活はどうであろうか。稠密な住宅地が1mにも及ぶ積雪に見舞われた時、何が起きるのだろう。私は降雪後の4日間に2回外出した。1回目は、翌朝の2/7日で、自宅から直線距離で約3km北税務署に朝イチで相談に出かけた。

この間の主要交通手段は地下鉄で、札幌駅経由で20分かかり、前後の徒歩区間7~800mに20分かけ、待合い時間10分で計50分を要した。正確には、8時40分に家を出て、税務署には9時30分に到着している。 普段、車では20~30分なので約2倍の時間を要した。札幌駅から半径3km圏内でも7日朝には、歩道の除雪はなく、人の踏み固めた凹凸の多い幅50cm以下の狭く歩き難い状況であった。

車道も除雪はなく、車の踏み固めた圧雪状の路面で、道幅が狭く交差出来ず、交差点では渋滞の連続であった。

2回目は2/9で、自宅から500mほど離れたH病院での3回目のワクチン接種であった。

この日は、歩道には除雪車が入っており普段と変わりなかったが、そばを通る幹線道路は1車線確保されていたが殆ど車は見られなかった。

住宅地内の踏み固めた車道では、圧雪が砕け、運行不能の車や道路がいたるところに見られ、全体に車の通行不可の状態であった。

娘は、札幌市郊外の博物館に通っている。この期間は、地下鉄で新札幌まで行き、職場までの3kmは徒歩である。所要時間は、歩いて10分、地下鉄で40分、更に徒歩で45分 計95分。自家用車では約45分である。これも約2倍。

これらから何が言えるであろう。

車は雪に弱い。特に大雪には無類に弱い。

都市住人は、この雪に弱い車に生活を全面的に依存している。

自家用車、貨物車、救急車、消防車、除雪車、そしてタクシー、バス、鉄道・・・  唯一例外は地下鉄である。

満85歳を目指して、元気な一歩を!!

それゆえ、すぐに出来ることは、自分の体を使って「歩くこと」だけでしょう。

 若者も高齢者も、長靴を履いて、セッセ、セッセと歩きましょう。

 普段から健康のため、更には、地球温暖化防止のため想定外の大雪のため!!

では、また!!

コメント

  1. 山根 より:

    大雪は大変です。