秋深し 今年の札幌の紅葉(もみじ)は最高!

サッポロビールの赤レンガ工場   錦の鎧

今年は、西日本を中心に何度も台風が襲来し、風・潮害が重なり、この地の紅葉(もみじ)は無惨と聞く。 一方、北の都「札幌」は、台風・地震の被害をよそに、初雪は例年の23日遅れ(11/20)と穏やかで長い「秋」であった。そのためか紅葉の彩りは例年になく鮮やかである。

裏を見せ、表を見せて散る紅葉(もみじ)  良寛
金色の小さき鳥のかたちして、銀杏散るなり夕日の丘に 与謝野晶子

今回は山野草とひと味違った紅葉(もみじ)を追ってみる。
先ずは、自宅庭を中心に、元町団地内22条界隈、伏古公園、美香保公園と半径を広げてみる。

樹木はなぜ、秋になると赤や黄色に紅葉するのだろうか?
紅葉は夏に好天が続き、秋に急に冷え込んだ年が美しいと言われる。
晴れた日が続くと、樹木はデンプンを多量に蓄える。温度が下がり、水分の補給が減少すると、葉柄と茎との境に離層と呼ばれる細胞の層が出来る。すると、葉から茎への養分の移動が止まってしまい、デンプンは葉に貯まって、糖分に分解される。
一方、葉緑素は老化してアミノ酸に分解される。このとき急に温度が下がると葉緑素の分解が促進され、糖とアミノ酸が多くなる。これらから赤いアントシアンという色素が合成される。また、葉にはカルチノイドという黄色の色素があり、これにより黄色となる。

なぜ、葉が紅葉するかは不明であるが、果実がここにあるというサインを鳥に知らせ、食べてもらい、種子をどこかに散布させるためと考えられている。

最後に、我が故郷「南アルプス」の麓の 2~3ha小さな湖の珠玉の紅葉と自宅庭の初雪風景(2018.11.21)を掲げる。