私の森林・林業などの研究成果(Ⅱ)

昭和60年5月16日 北方林業会賞受賞  えぞ鹿

私は、昭和39年に大学を卒業し北海道庁に就職、以来35年間、林業、自然保護、林業普及・研究等に従事、平成11年に退職した。退職後は北海道森林整備公社にて森林調査、アライグマ捕獲等の調査研究に従事、同公社退職後は、町内会、道民の森案内等ボランティア活動をし現在に至る。

1、標題:研究開発による木材需要の開拓--北方林業会創立40周年記念懸賞論文--
1)掲載誌
北方林業 1990 Vol.42 No.6
2)掲載年度
1990.6
3)概要
道内林産関連企業の高付加価値商品の開発に向けて、技術や経営の高度化の視点から、本道の主要樹種であるカラマツ、トドマツ人工林材の利用に関する北海道立林産試験場の試験研究の内容とその成果の普及上の課題等を検討し報告する。
4)本文 研究開発による木材需要の開拓

2、標題:カラマツ林業の展望
1)掲載誌
北方林業 1993 Vol.45 No.6.8
2)掲載年度
1993.6. 1993.8
3)概要
本道の主要造林樹種カラマツは、長野県から種子、種苗を移入し、明治中期から造林され、今日では47万ha(人工林の1/3)を占め、特に一般民有林では過半を占める。しかし、病虫獣害に弱く、未熟材は欠点も多く、カラマツは森林所有者から見放されつつある。ここにカラマツ材の特性を述べ、カラマツに対する偏見を払拭しようと考えた。
4)本文 カラマツ林業の展望024

3、標題:新しい林業を求めて(1)、(2)、(補足)
1)掲載誌
北方林業 1995 Vol.47 No.10,11 北方林業 1996 Vol.48 No.7
2)掲載年度
1995.10,11 1996.7
3)概要
ある会議の席上、最近(s50年代)林業は様変わりし、新しい時代に対応できる「産業としての林業」を構築する必要がある発言したところ、林業は産業ではない。その証拠に補助金が出ていると否定的な意見が大半を占めた。その後、林業経営の最前線の現場の署長となり、再びこの問題に直面したので無謀であるが私見を述べご批判を仰ぐ。
4)本文 新しい林業を求めて025

4、標題:厚岸道有林「あやめケ原」周辺での林木枯死について
1)掲載誌
北方林業 2002 Vol.54 No.6
2)掲載年度
2002.6
3)概要
道々別海、厚岸線の沿線の道有林では、近年、林木の枯損が多く見られるようになった。そこで、その原因の調査分析を行った。その結果、1995年の低気圧の襲来による強風による「根切れ」と、海水の飛沫による「生理的障害」に起因する複合的潮風害と判定した。
4)本文 アヤメが原の林木枯死

5、標題:台風21号による森林被害--衛星画像を用いての要因解析--
1)掲載誌
北方林業 2003 Vol.55 No.9
2)掲載年度
2003.9
3)概要
H14年10月、本道に上陸した台風21号は、十勝地方のカラマツ人工林に多大な風倒被害をもたらした。その復旧事業の一環として「十勝森林づくりセンター」の依頼により、被害状況の調査、分析を行った。この調査では、当社とって初めての試みとして衛星写真を活用した。ここにその経過と成果を報告する。
4)本文 台風21号のによる森林被害