私の森林・林業などの研究成果(Ⅰ)

森林研究の成果(1)

私は、昭和39(1964)年に大学を卒業し北海道庁に就職、以来35年間、林業、自然保護、林業普及・研究等に従事、平成11年に退職した。退職後は北海道森林整備公社にて森林調査、アライグマ捕獲等の調査研究に従事、同公社退職後は、町内会、道民の森案内等ボランティア活動をし現在に至る。その間の各種調査、研究成果の一端をご紹介します。

1、標題:森林施業と自然保護
1)掲載誌
北方林業 1972 Vol.24 No.10
2)掲載年度
1972
3)概要
自然保護への関心の高まりから、現在の林学・生態学者、林業技術者、更には国、道の林業関係者の森林・林業の考え方を検討し、特に道北の厳しい環境下での自然破壊的な皆伐施業から自然生態系を配慮した天然林施業への移行、転換を提案した。
4)本文     森林施業と自然保護038

2、標題:道有林の「かき起こし」の実態
1)掲載誌
北方林業 1983 Vol. No.2
2)掲載年度
1983.2
3)概要
天然林施業において面倒で人手のかかる更新問題を取り上げ、天然下種補整作業の一つで、近年、道有林で大幅に採用しているブルドーザーによる地表「かき起こし」作業の成果と今後の検討課題について論究した。
4)本文   道有林のかきおこしの実態

3、標題:道有林のトドマツ枝枯病の現状とその対策
1)掲載誌
道有林技術情報 No.13
2)掲載年度
1984.6
3)概要
昭和40年頃から道北の寒冷、多雪地帯のトドマツ人工林に発生したトドマツ枝枯病について、道有林での被害とその環境要因を検討し、森林施業的な手法での防除の可能性を検討し、その対策指針を示した。
4)本文   道有林のトドマツ枝枯れ病の現状とその対策034

4、標題:道有林における殺鼠剤散布による野ネズミ防除の実態
1)掲載誌
日本林学会北海道支部論文集 第34号
2)掲載年度
昭和60年10月(1985.10)
3)概要
病虫害、気象害と並んで、特にカラマツ、スギ、最近はトドマツ人工林でも多発しているエゾヤチネズミによる食害について、ヤチネズミの年度別生息数と国・道・民有林の所管別防除(薬剤散布)率、人工林被害率との相関関係を分析した。その結果、被害の最も少ない道有林方式、すなわち、生息数に応じ、樹種別・齢級別に行う薬剤散布方式の有効性を確認し、提案した。
4)本文   野鼠防除020

5、標題:最近の道有林の施業--昭和59年度北方林業会賞受賞特別講演--
1)掲載誌
北方林業 1985 Vol.37 No.8
2)掲載年度
1985.8
3)概要
厳しい自然環境下にある北方森林の施業方法のうち、道有林で取り組み成果を上げつつある ①広葉樹資源の育成確保(広葉樹二次林施業)、②ブルドーザーによる「かき起こし」(更新補助作業)、③野ねずみ防除方式、④トドマツ枝枯病対策について、最近の調査研究の状況、今後の検討課題などについて報告した。
4)本文   道有林の森林施業022